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樫村瑞観自由人形昭和初期市松人形日本人形アンティークビスクドール

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#しっぽのお人形

樫村瑞観さんの自由人形です。

自由人形は昭和10年代に生まれ、戦後のアメリカ占領下まで作られた、ゴム引きのお人形さんです。
洋装の似合うモダンなお顔は今見ても新鮮で、独特の可愛さに満ちています。

市松さんと違うのは、頭や手足をゴムで繋いであるところで、頭や手足を動かしてポーズがとれる上、すらりとのびた美しい手足を見せるべくノースリーブやミニスカートが着せられちゃうのです。
個人的には、お膝にほんのりのったピンク色が好きなんですが、皆様はいかが？

残っている数が少ない貴重な自由人形さんですが、中でも樫村さんや野口明豊さんの名品に出会うことはなかなか難しいのではないでしょうか。

自由人形さんは胴紙を巻かないのでお人形師さんがどなたか分かりにくいのですが、この子は同じお顔の市松さん(瑞観銘)を持っているので、断定しました。

左手に指の欠けと乾燥ひびがあります。
髪は比較的たっぷり目で、抜けもあまりありません。
眉と眉の間あたりに微小な点汚れのようなものがあります。

お肌はいわゆる梨地。肌のきめを再現した胡粉塗りの手法です。

ゴムは新しいもので引き直しました。

花嫁衣装のようなお召し物は、腰揚げのない長襦袢のお仕立てですが、豪華などっしりとした生地で、袷の広袖仕立てなので、肩上げをとって着物に見せかけています。
お裁縫のできるかたなら、八掛けを付けて着物仕立てにできるかもしれません。

兵児帯は粒のちいさな手絞りの帯揚げ(ヴィンテージ）。ふわふわしていていかにも少女の兵児帯らしいです。
総絞りのお着物や長襦袢をほどいても、このふんわり感は生まれないので、折に触れてアンティークの帯揚げ(絞りの粒の小さなもの)を探し求めたりしています。

帽子と靴は、洋装の時に合わせてこの子のためにオーダーで拵えていただきました。
靴は着物に合わせるとぽっくりのようにも見えて、たいそう可愛いです。

身長約 38㎝

種類...その他
モチーフ...人物・人形