第37回重要刀剣 大和志津 志津三郎兼氏 岡山藩主池田光政佩刀 工場 金筋沸筋砂流し頻りに掛り刃中見事に働く相州伝最高傑作 二尺三寸二分

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カテゴリアンティーク、コレクション武具日本刀、刀剣刀、太刀状態目立った傷や汚れなし(詳細) 日本美術刀剣保存協会 第37回重要刀剣 南北朝時代 建武頃 約680年前古刀最上作 岡山藩主池田光政佩刀 池田家伝来 岡山1325号 大名登録 人間国宝本阿弥日洲鞘書 金筋沸筋砂流し頻りにかかり刃中見事に働き地刃明るく冴え渡る最高傑作 刀 無銘 大和志津 法量 説明  長さ
反り
元幅
先幅
元重ね
鎬厚
先重ね
鋒長さ
茎長さ
重量70.2cm
2.2cm
3.1cm
2.1cm
0.65cm
0.75cm
0.52cm
3.2cm
20.3cm
743g鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、腰反りつき、中鋒。鍛は、板目肌に、杢目交じり、地沸厚くつき、地景よく入り、映り立ち、鉄冴える。刃紋は、のたれに、互の目・丁子刃など交じり、湯走り・飛び焼き頻りに掛り、足太く入り、沸深くよくつき、粗沸を交え、金筋・沸筋・砂流し頻りにかかり、匂深く、明るく冴える。帽子、火炎風に掃きかけて返る。彫物は、棒樋を表裏に丸止め。茎は、大磨上、先剣形、鑢目切、目釘孔二。ハバキは金着一重。
志津三郎兼氏は、大和手掻派の刀工で、当初は包氏と銘し、後に美濃国多芸郡志津(現岐阜県海津市南濃町志津)に移住した際に兼氏と改銘したと伝える。しかし、包氏の在銘物には初代兼氏よりも時代の下るものしか見られず、兼氏同人とみられるものはすべて無銘極めとなる。兼氏の師伝については、古来より正宗門として正宗十哲の一人にも数えられ、現存する作刀からみても正宗からかなりの影響を受けており、充分首肯できるものである。兼氏の作風は、大和伝を基調としたものと相州伝を基調とした二様があり、前者を大和志津、後者を志津として極めている。この刀は、反り深く、腰反りつき、身幅広く、先幅も広い豪壮で優美な体配で、地沸が厚くつき、地景よく入り、映り立ち、冴えた地鉄に、のたれに、互の目・丁子刃など交え、足太く入り、金筋・沸筋・砂流し頻りに掛る見事な働きを見せ、匂深く、匂口明るく冴える。刃肉つき頗る健全な覇気溢れる最高傑作である。池田輝政の孫、初代岡山藩主池田光政の佩刀と伝え、志津三郎兼氏で伝来した名刀である。




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