自宅の蔵の２階に眠っていた葛飾北斎の「不如帰」です。八十八老人卍筆と書かれており、ホトトギスが今にも動き出しそうな表情を浮かべています。肉筆画帖「ほととぎす」（葛飾北斎 画/1835〜44年頃）のものと類似しており、北斎は九十歳で生涯を閉じているので、この絵が描かれたのは弘化４年（1847年）頃となります。肉筆かどうかは定かではありませんが、北斎は最晩年に長野県にいたので、肉筆であればその時に描かれたものと推察されます。裏は先祖たちが読んだ俳句が短冊に書かれています。保存状態があまり良くなく、所々剥げている箇所があります。写真にてご確認ください。１辺　43.5㎝

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